いつしかそんな歳になっても…。

あの頃、中学校へ行く目的なんて部活以外になにもなかった。

当時の顧問、練習内容は漫画か!みたいに馬鹿げたものばかりで、でも、サッカーにかける情熱はすごいものがあった。

顧問の目標は県大会出場。

中1だった僕は、先輩10人に混じって試合に出してもらっていたのだけれど、彼らの八つ当たりを一身に浴びて、サッカーを楽しいと思えていなかった。

生意気にも試合に出たくないと言った。

それでも、先輩の代で県大会に手が届いた時、要所要所に僕を試合に出した顧問。

僕らの代がきた。

顧問は転勤していた。

最後の大会。

観に来てくれていた顧問は、試合後一言「上手くなったな」と。

月日が流れ、僕は大学生。

顧問の訃報が届く。

病気だった。

僕はどうしても、葬儀に行けなくて…

後々、仲間から聞いた。

顧問の部屋のテーブルには今でも県大会の僕らの集合写真があったらしい。

顧問の歳に近くなった。

帰省して中学校の横を通ると、そんな昔のことを思い出す。

きっと、若さで逃げた自分への後悔と、それでも、目に掛けてくれた顧問への想いがいつまでも消えない気持ちとなっているのだろう。